アメリカ国家情報情報室がUFO調査報告を公開
20223年1月にアメリカ軍のパイロットなどからUFOの目撃調査報告が発表されました。
UFOは、未確認飛行物体。アメリカでは、国家情報情報室がUFO情報をまとめている。2023年1月12日に分析結果をまとめた年次報告書を公表。
2020年3月以降の、アメリカ軍のパイロットのUFO目撃報告だけでも年間360件の事案があったという。約半数195件は動きなどから、風船や無人航空機などの特徴があった。残り、171件は判別が出来ず、中には明らかに異常な飛行特性や性能を示した案件もあった。
2022年5月アメリカ議会でも、UFOを議題にした公聴会が開かれている。
アメリカでは、国防総省が、空にはわれわれの知らない「何か」が存在すると公に認め、専門チームを立ち上げて本格的に調査がすすめられている。
アメリカ国防総省はUFOのことを「UAP(=未確認航空現象)」として、連邦議会の要求を受け、UAPに関するこれまでの分析結果などを盛り込んだ調査と報告が進められています。
アメリカ政府のUFO調査公開の経緯
アメリカ国防総省が謎の飛行物体に関する調査を始めたきっかけとなったのが、軍の中枢の立場にあるクリス・メロン元国防次官補代理からの2017年の情報リークでした。国防総省では2007年から5年間にわたって秘密裏に「先端航空宇宙脅威特定計画」と呼ばれる未確認航空現象に関する調査が行われていました。国防総省は公表以前から、UFO物体の存在を知りながら、調査は業者に丸投げされた形で、情報機関や空軍から情報提供などの協力も得られず、成果はあげられなかったため、問題を放置し続けていたそうです。
正体不明の飛行物体の謎が解明されないまま放置されれば、安全保障上の脅威になると危機感を覚えたクリス・メロンさんは、2017年にイージス鑑が遭遇した謎の飛行物体の映像を含む3本のUFOを撮影した動画をひそかに入手し、アメリカの新聞ニューヨーク・タイムズに情報をリークします。
2020年にアメリカ国防総省はこの映像を本物と認め、「先端航空宇宙脅威特定計画」を機密解除し、公開しました。アメリカでは、ほかの国の偵察機や未知の兵器などの可能性も含めて、再びUFOの調査に乗り出だします。
現在では、アメリカ国防総省によって公式に映像が公開されています。
国防総省によって公開された映像の中に、戦闘機の赤外線カメラが物体をとらえた映像があります。イージス艦の元乗組員たちによって、多くの乗組員に目撃され、映像とともにレーダーに記録されています。パイロットたちが目にしたのは、ホバリングや急加速を不規則に繰り返す、プロペラも翼もない15メートルほどの卵形の物体だったそうです。当然、戦闘艦ですので、最新の精密なレーダーが搭載されているのでUFO情報も精密な記録がされていますよね。詳細な記録が公表されていない理由としては、アメリカ軍のレーダーの性能が他国に知られてしまうため、公表できる範囲での記録の公開だそうです。
実は軍で計測されているのはUFOの一部だけ。
アメリカ軍のレーダーの中には、あまりに高速で不規則に移動する物体は、航空機でもミサイルでもないと判断されてレダー上に表示されない仕様の機器もあるそうです。高速飛行物体も計測するようにすれば、アメリカ軍による、UFOの記録がさらに増加するだろうといわれています。
UFO研究家の中には、UFOは軍の最新兵器ではないかとい人もいますが、元国防次官補代理のメロンさんは「自分は長年、武器の開発に関する機密情報を管理する立場にあったので、それは絶対にない」と断言しています。
全米UFO報告センターのまとめ
アメリカ軍での報告の他にもUFO目撃は多く寄せられています。アメリカでUFOの目撃情報の調査などを行っている全米UFO報告センターのまとめによると、2020年の1年間に全米で報告されたUFOの目撃件数は7200件余りだったそうです。2019年度と比べておよそ1000件も増加したといいます。公式にアメリカ国防総省がUFOに関する映像を公開したことで、多くの市民もUFO目撃情報を報告するようになったそうです。市民から寄せられる目撃情報の大半は、衛星やドローン、飛行機、さらに星などの見間違いですが、中にはどうしても説明のつかないものがあるそうです。
宇宙生命体はいるけれど、UAPは今も謎のまま。
既に数年前に、NASAが火星に生物がいることを公表していることから、「地球外生命体はいる」という前提です。ただ、UAPは、新たな兵器なのか、それとも全く未知のものなのか、今も判明していません。